SEIKO LM SPECIAL 5216-7090


< スペック >
機械式(自動巻、手巻可) 秒針規制あり Cal.5206A(25石)、28800振動/時(8振動/秒)
側型式番号:5216-7090
ガラス風防
日常生活防水?
ケース素材:ステンレス

< レビュー >
2005年購入
これもネットオークションで落札した物です。出品者の希望落札価格で落札しました。青・紺色の文字板でなかなか綺麗です。このLMスペシャルは1974年3月製造モデルのハズなのですが…
いつもお世話になっている時計店に持ち込む前に自分なりにチェックしてみましたが、何だか中身の機械が違うようなのです。LMスペシャルにはcal.5206Aとcal.5216Aが存在します。5216Aの方は5206Aの後に出た改良型です。素人的に目で見てわかる違いはカレンダーの動作です。他にはアオリ調整装置の追加があるようです。5206Aの方は零時になるとカレンダーが瞬間的に切り替わります。5216Aの方は通常の切り替わり方をします。自分的には機械に負担のない5216Aは大歓迎だったのですが、どうもこの時計は零時になると瞬間的に曜日・日付が切り替わります…
早速いつもお世話になっている時計店に持ち込み中身を見てもらいました。ローター部分がちょっと錆びていましたがなかなか綺麗です。裏蓋のゴムパッキンのサイズが合っていないのが付いていました。機械の型番は…ん?5206Aとローターに書かれています。う~ん、やはりそうか…という感じでした。この時計が出た頃にロレックスもカレンダーが瞬間的に切り替わる時計を出していたそうですが、セイコーの方は耐久力がイマイチなようです…ダメになってしまったら代わりになる機械を探さなくてはいけないかもしれません。
ケース・文字板(SPECIALと書かれています。5206A搭載モデルは筆記体でSPECIAL)・裏蓋は5216Aの物なので、機械だけが後から入れ替えられた物なのでしょう。瞬時にカレンダーが切り替わるのは楽しいものですが耐久性があまりないので嬉しい気持ちと悲しい気持ちがあります。
オーバーホールと裏蓋ゴムパッキン交換もお願いして、竜頭の巻きが固いのでそれも直してもらいました。使っているとどうしても固くなってしまうそうです。クセがありますが、前に買ったクレドール・ノードの機械の元となった52系なので懐かしい感じがします。
その後、色々調べていくうちに、このケース・文字板に合ったガラスは平ガラスではなく、カットガラスです。竜頭も機械同様、5206用の物です。5216用の竜頭の方が少し大きいです。長短剣と秒針も違っている事がわかりました。さらに裏蓋のケース番号5216-7020も違っている事がわかり、このケースに合った番号は5216-7090だとわかりました。なので、タイトルは"5216-7090"としています。
今回、元に戻そうと(完全には戻りませんが)、カットガラス、機械、長短剣針・秒針等の交換を予定しています。機械、長短剣針・秒針は以前落札した、LORD MATIC SPECIALを使います。




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