ORIENT KING MASTER EM58-C3 WZ0331EM


< スペック >
機械式(自動巻、手巻不可) 秒針規制なし Cal.48系(21石)、21600振動/時(6振動/秒)
Ref.EM58-C3
耐磁1種
ガラス風防

< レビュー >
2004年購入
この時計はかなり前に購入したものでしたが、納品書が見つかり2004年3月購入だとわかりました。画像はその当時に撮影していたものです。今ではそれなりの傷があります。
WZ0331EMには日本版と逆輸入版があったと思います。逆輸入版の方は金属ブレスレットもチタンで、日本版の方は金属ブレスレットではなかったかと思います。
まだヴィンテージウォッチに興味を持つ前に購入しました。 この文面は2023年に作っていますが、耐磁性のある時計を探している為、この時計に耐磁性があるのか、当時のホームページに記載されていた内容は全く覚えていなかった為、オリエント(現在はセイコーエプソンのブランド)に問い合わせをしました。
エプソン販売オリエントお客様相談室の担当の方からメールで返事が来ました。他の型番についても問い合わせをしていたのですが、返事の内容は「お持ちの機械式時計は2点とも、JIS規格(日本産業規格)の耐磁1種です。」とのことでした。
さらに、オリエントのサポート内にあるメンテナンスガイドの磁気の影響について、というページのURLが記載されていて、読んでみると「機械式時計は、第1種耐磁時計に該当します。」と記載されていました。
オリエントの時計は全て耐磁1種なのかな?と思い、さらに質問をしました。
日本時計協会ホームページのURLも記載されていたので、そのページを読んでみたのですが、「耐磁の規格」という項目に「1種耐磁時計、2種耐磁時計の規格を満足する時計については、"耐磁時計"と表示することができます。具体的には、裏蓋や、タグ、カタログに"1種耐磁時計"、"2種耐磁時計"の表示が可能で、表示方式は下記3種の何れかになります。」とありました。
「耐磁時計」とどこかに書いてあったのかな…?と思い、さらに質問をしてみました。
再び、エプソン販売オリエントお客様相談室の担当の方からメールで返事が来ました。「弊社の機械式時計は、すべて第1種耐磁時計です。裏蓋など外装部品への刻印は、一部のクオーツ時計を除いて、耐磁仕様を示す記号などは表示しておりません。」とのことでした。
日本時計協会ホームページの内容に関しては「"耐磁時計"と表示することができます、という一文は義務ではないため、表示するか否かは、各メーカーに任せられているものでございます。このため、弊社では表示をしない選択を致しました。理由として、裏蓋がスケルトン(ガラスを使用して機械が見える仕様)構造もあり、スケルトンでは表示するスペースに限りがあることから、表示をしない選択をしたものでございます。」とのことでした。
オリエントの機械式時計は全て耐磁1種だとは知りませんでした…いつからなのかはさらに確認はしなかったのですが、それほどタブレットやスマートフォンを使わないのであれば、耐磁1種で十分なのかもしれません。
他の国産メーカーの機械式時計をホームページで調べてみたのですが、ダイバーズウォッチ以外でも耐磁1種となっているものが多かったです。サラッと見た感じですとセイコーは全て、シチズンは耐磁性能を強化(第2種耐磁)したキャリバーを積んだ一部でしょうか…自分みたいに電子機器の使用が多く気にする方は、購入する時に確認した方が良いと思います。いつから耐磁1種が多くなったのでしょうかね…
手持ちの時計では耐磁性のある時計があまりなかった為、オーバーホールを依頼しようと思いました。続けてやり取りをしました。
この時計のオーバーホールは出来るのですが、かなり年月が経ってしまっていたのですね、ガラスパッキンの在庫がないので、ガラスの交換は今付いているガラスパッキンを再利用しないとできないことがわかりました。今付いているガラスパッキンが劣化していたら交換は出来ませんし、シンプルなオーバーホールのみをお願いすることにしました。
見積書がPDFファイルで届き、オーバーホールの値段の安さには驚きました。この時計はグレードが高いものではありませんでしたが、メーカーオーバーホールなのに代引き手数料を入れても税込みで13,000円しませんでした。
見積書で確認後、オーバーホールの依頼をしました。エプソン販売のウオッチ修理センターの担当の方から1か月経たないくらいに修理完了品発送の連絡メールが届きました。その時にそう言えば、この時計のムーブメントのキャリバー番号は何か覚えていなかったのと、他の国産メーカーみたいに製造番号みたいな製造年月がわかるようなものがないのか質問してみました。
エプソン販売ウオッチ修理センターの担当の方からメール返信があり、「キャリバーは48系ムーブメント」とのこと。さらに「製造年月はモデルにより、特に古いものに刻印がないものが多くございます。ケース番号「EM58-C3」にも製造年月を記す刻印はなく、製造は2000年代前半のものと思われます。」とのことでした。裏蓋の内側にも刻印されていなかったのですね。
エプソン販売オリエントお客様相談室の担当の方とエプソン販売ウオッチ修理センターの担当の方には、こちらの細かい質問に対して丁寧な回答をいただきありがとうございました。こんな質問をする人はあまりいないでしょうね…


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